「広報って、結局何をするの?」と聞かれて、はっきり答えられる人は意外と少ないのではないでしょうか。
プレスリリースを送ること、と思っている方もいれば、SNS担当と同じもの、と思っている方もいます。どちらも間違いではありませんが、広報の一部でしかありません。今回は、広報が本来何をする仕事なのか、マーケティングとの違いも含めて整理します。
広報は「宣伝」ではなく「関係づくり」
広報(PR=パブリックリレーションズ)は、直訳すると「public(社会)」と「relations(関係)」です。つまり、社会や関係者との関係づくりが本来の役割です。
- メディアだけでなく、顧客・取引先・社員・地域社会も広報の対象
- 一方的に情報を発信するのではなく、信頼関係を築くための活動
- 「今すぐ売る」ためではなく、「長く選ばれる」ための土台づくり
プレスリリースやSNS発信は、その関係づくりのための手段の一つに過ぎません。手段が目的化してしまうと、広報はうまく機能しなくなります。
広報とマーケティングは何が違うのか
広報とマーケティングは混同されがちですが、目的が異なります。
- マーケティング: 商品・サービスを知ってもらい、購買行動につなげる活動。効果は売上や問い合わせ数など、比較的短期で見えやすい
- 広報: 会社や取り組みそのものへの理解・信頼を広げる活動。効果は認知や評判として、中長期で表れる
一言でいえば、「行動を促すのがマーケティング、信頼を作るのが広報」です。
例えば新サービスを始めたとき、マーケティングは「このサービスを使うとこんなメリットがある」と伝えて申し込みにつなげます。一方、広報は「なぜこのサービスを始めたのか」「どんな想いで作っているのか」を発信し、会社そのものへの理解を広げます。どちらも欠けると、もう一方の効果も十分に発揮されません。
広報の仕事を4つに分けて考える
広報の仕事は幅広く見えますが、実際には次の4つに整理できます。
- 対メディア広報: プレスリリースの作成・配信、取材対応(例:新商品の発表を地元テレビ・新聞に届ける)
- 対顧客広報: SNS発信、コラム・ブログなど、顧客との接点で発信する情報(例:サービスの裏側や事例を紹介する)
- 対社員広報: 社内報や理念共有など、社員が会社を理解し発信者になるための活動(例:社内の取り組みを社員自身がSNSで話せる状態を作る)
- 対地域・社会広報: 地域イベントへの参加、自治体との連携、周年活動など(例:地域のお祭りに協賛し、地元紙に取り上げてもらう)
すべてを同時に始める必要はありません。自社にとって今、誰との関係づくりが最も必要かを考えるところから始めれば十分です。人手が限られる中小企業ほど、4つのうち1〜2個に絞って始めるほうがうまくいきます。
まとめ:広報を始める前に整理したい3つの視点
- 広報の目的は「宣伝」ではなく「関係づくり」だと理解できているか
- マーケティングとの違い(信頼づくりか、行動を促すか)を意識できているか
- 自社にとっての広報活動が、対メディア・対顧客・対社員・対地域のどれに当たるか具体的にイメージできているか
広報という言葉の範囲は広く、最初から全部を理解する必要はありません。まずはこの3つを整理するところから始めてみてください。
広報の役割整理から実際の発信まで、Childhoodがまとめてサポートします。熊本を拠点に、広報戦略の立案から実行まで対応していますので、お気軽にChildhoodへご相談ください。
