「求人を出しても、なかなか応募が来ない」 「採用広報が大事だと聞くけれど、具体的に何をすればいいの?」——採用の担当を任されて、そんなふうに悩んでいる方は多いと思います。
求人票を整えて、求人サイトに載せて、それでも反応が薄い。正直、どこを直せばいいのかわからなくなりますよね。
今回は、採用まわりの広報について相談を受けたときに、担当者の方と一緒に考えていることを少しだけ紹介してみます。
採用広報は「求人を出すこと」とは少し違う
最初に、言葉の整理をしておきます。
求人票や求人サイトは、「今、こんな人を募集しています」という条件を伝えるためのものです。給与、勤務地、休日。どれも大事な情報です。
一方で採用広報は、「どんな会社で、どんな人が、どんな想いで働いているのか」をふだんから伝えておく活動だと思っています。
求職者は応募の前に、業種で調べてみたり、出てきた会社の名前で検索したり、SNSをのぞいたりしています。そこで会社の様子が何も見えないと、条件がよくても「なんとなく不安」でその先に進まないことが起こります。
つまり採用広報は、求人を出したときに「ここなら応募してみたい」と思ってもらうための、下地づくりと考えるとわかりやすいかもしれません。
まずは「誰に来てほしいか」を言葉にしてみる
採用広報の相談をいただいたとき、まず担当者の方と一緒に考えたいのが、「一緒に働きたいのは、どんな人か?」ということです。
「若い人」「やる気のある人」だと、少しぼんやりしてしまいます。たとえば、こんなふうに考えてみてください。
- 今活躍している社員さんは、どんなところが共通しているか
- 入社してすぐ辞めてしまった人とは、何が合わなかったか
- 3年後、その人にどんな仕事を任せていたいか
ここが見えてくると、「何を発信すればいいか」がぐっと決めやすくなります。発信は、全員に好かれるためではなく、合う人に見つけてもらうためのものだからです。
求職者が知りたいのは「ふだんの様子」
では、何を発信すればいいのか。制作側からひとつアドバイスするなら、特別なことより、ふだんの様子を伝えるのがおすすめです。
求職者が気にしているのは、たとえばこんなことです。
- どんな人が働いているのか(年齢や雰囲気、人柄)
- 1日の仕事はどんな流れなのか
- 職場の空気はどうか(会話の様子、休憩時間など)
- 入社した人が、なぜこの会社を選んだのか
会社の側からすると「こんなこと、わざわざ発信するほどでもない」と思うようなことが、実は求職者にとってはいちばん知りたい情報だったりします。
逆に、「アットホームな職場です」「やりがいがあります」といった言葉だけだと、どの会社も同じに見えてしまいますし、そうは言っても実際はどうなの。と疑念も抱かれかねないと思います。
言葉で説明するより、写真や動画、社員さん本人の言葉で見せるほうが格段に伝わりやすいです。
発信する場所は、ひとつから始めてみる
採用広報というと、SNS、採用サイト、動画、説明会……と、やることが一気に増えそうに感じるかもしれません。でも、最初から全部やる必要はありません。
たとえば、こんな組み合わせから始めてみるのはどうでしょう。
- ① 知ってもらう動き:SNS(Instagramなど):社内の日常や社員さんの紹介を、無理のないペースで
- ② 深く知ってもらう動き:ホームページの採用ページ:会社の考え方や、社員インタビューをまとめておく
- ③ 応募につなげる動き:動画:仕事の様子や本人の語りを、短くても一本残しておく
ポイントは、求人を出していない時期にも、少しずつ続けておくことです。いざ募集を始めたとき、それまでの発信が「この会社のことは知っている」という安心感につながります。
BtoBの会社や、仕事の内容が地味に見えると感じている会社でも大丈夫です。発信の切り口については、BtoB企業のSNS活用、何を発信すれば効果的かを考えてみる。も参考になると思います。
まとめ:採用広報を始めるためのチェックリスト
- 「一緒に働きたいのはどんな人か」を、社内で話してみる
- 自社の名前で検索して、求職者から何が見えるか確かめてみる
- 社員さんの「ふだんの様子」で、伝えられそうなものを書き出してみる
- 発信する場所を、まずはひとつ決めてみる
採用広報で、すぐに応募が増えるものではありません。ただ、続けた分だけ「この会社のことを知っている人」が少しずつ増えていきます。広報の全体像については、広報って結局何をするの?もあわせて読んでみてください。
Childhoodは、熊本を拠点に、SNS運用や広報、ドキュメンタリー動画の制作を通じて、地域の企業の発信をお手伝いしています。「うちの会社の場合、何から発信すればいいんだろう?」という段階から、一緒に考えさせてください。お気軽にChildhoodへご相談ください。
